自身の振り返り
転職活動を
成功させるためには、
自己分析が
欠かせません！
自己分析は、これから始まる転職活動の土台となるものです。
転職活動では、目指すべき病院の規模や転職先の選定はもちろん、転職のタイミング、履歴書や面接など決断・準備すべきことが数多くあります。自己分析はそのような決断・準備をする際の基準にもなりますので、しっかり時間をかけましょう。
また、転職の理由は「キャリアアップしたい」「ワークライフバランスを重視したい」などさまざまかと思います。ご自身にあった転職先を見つけるためには、自分が何を重視したいのかを見極めることが大切です。
たとえ転職できても、自分にあわない医療機関を選んでしまったら、働くやりがいを感じられずに転職を繰り返すという悪循環になりかねません。自己分析は、転職後のミスマッチを防ぐ目的もあるのです。
そこでこのページでは、自己分析のためのキャリアの振り返り方をお伝えします。
キャリアの振り返り
現在までのキャリアを振り返ることで、自分の強みや弱み、今後自分がどうなりたいのかなどを整理します。
まずは、看護師になってから現在に至るまで、経験してきた業務を書き出してみましょう。
業務を書き出す際には、業務内容だけでなく、その業務に取り組んだ時の姿勢やその業務から得たものなどを詳しく掘り下げてみてください。ご自身でも気づいていなかった強みや、新たな可能性が見えてきます。
大きな成果を上げたことだけに限らず、その過程で得たものや感じたものの積み重ねがあなたのキャリアです。
たとえ些細なことでも新たな選択肢を広げる可能性がありますので、是非前向きに振り返ってみてください。
具体的な振り返り方
実際にキャリアを振り返る際には、以下の4点を意識しましょう。
以下の内容がまとまると、自分の強みや可能性が見えてきます。
- 1.職歴（医療機関、部署、業務内容）
- 印象に残る出来事、やりがいや喜びを感じた出来事など
- 2.経験
- これまでの職場で学んだこと、職場でのコミュニケーションなど
- 3.スキル
- 得意な業務、資格や技能など
- 4.実績
- どんな実績があるか、自身の考えや行動が院内もしくは部署内に影響を与えた出来事など
以上の4点をすぐにまとめるのは難しいと思いますので、下記STEPにそって考えてみて下さい。
転職を考えた理由
（キャリアアップ、子育てと両立したい、地域医療に深く携わりたいなど）
あなたの頭の中には、既にこういう医療機関で働きたいとぼんやりイメージがあるのではないでしょうか。そこからイメージを広げ、今後どのような生活・キャリアを送りたいのか考えてみましょう。
現在の一日の業務
現在の出勤から退勤まで一日の業務を、時系列で書き出してみましょう。
書いているうちに『毎日ではないがこんな業務がたまに発生するときもあるな』など思い出してくることもあるかと思います。思い出したことはどんどん追記していきましょう。
各業務で心掛けていること
一日の業務を時系列で書き出し終われば、次はそれぞれの業務をどのような心掛けで取り組んでいるか、どのようなスキルが身に付いたかを書いてみましょう。
<心がけていること>とは、その業務の気を付けている点や工夫など意識したことです。
実際にあった具体的なエピソードを交えながら整理すると、さらに書きやすくなるでしょう。
STEP 2とSTEP 3を現在→過去に向かって繰り返し振り返ってください。例えば、社会人経験が5年目の方の場合、5年目の業務（現在）→4年目の業務→……→1年目の業務（新人時代）という流れです。1年ごとに振り返るのが難しいなら、数年ごとでも構いません。
他己分析
他己分析とは、同僚や友人など身近な第三者に自分を分析してもらうことをいいます。
STEP 4までで振り返った内容について、まわりの人から客観的な意見をもらってみましょう。自分の認識とのギャップに気づき、より正確に自分自身を理解しやすくなります。
STEP 1からSTEP 5の作業で出てきたものが、あなたのキャリアになります。
一覧にまとめて、スムーズにできたこと、ストレスを感じながら取組んだこと、克服したいことなど、色分けしておくとご自身の強み・弱みが見えてくるはずです。その中で苦労したことや失敗に対してどう取り組んだか振り返ってみましょう。それが自己PRにもつながります。
